国際神道文化研究所においては以下の異宗教団体や国内外の学術機関との交流を通して、神道文化の理解促進や、異文化交流を積極的に行なっております。
聖エジディオ共同体主催 宗教者平和の祈り 【H29.9.10‐9.12】
平成29年9月10日から9月12日まで、ドイツのミュンスターで開催された「平和の祈り」に伊藤守康権禰宣(国際事業課長)が参加し、“PATH OF PEACE” を総合テーマのもと分科会でスピーチを行いました。
ロンドン大学SOAS
明治神宮はロンドン大学SOAS(東洋アフリカ学院)との学際的交流及び以下の助成プログラムを通して、イギリスを中心とする欧州における日本文化の理解促進に努めています。
- (1)「明治神宮PhD日本研究奨学金」(毎年2名)
- (2)「明治神宮日本研究助成金」
- (3)「明治神宮秋のセミナー@SOAS」
第11回 奨学生授与式 於:SOAS 第11回 「明治神宮 秋のセミナー@SOAS」
(1)明治神宮PhD日本研究奨学金
奨学生 | 研究テーマ | |
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令和5年 |
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第二次世界大戦前後の中国本土と台湾の日本の海外神社 反人身売買の言説とセックスワーカーの対応の影響について |
令和4年 |
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日本の職場におけるアクセシビリティ技術の進歩と応用 日本美術展覧会と戦後の日本画の発展 |
令和3年 |
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外交政策における平和構築の言説研究 1920年代〜1960年代の日本の写真における近代性と文化的アイデンティティ |
令和2年 |
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日本企業における社員の信頼:情報通信技術産業での各雇用形態の比較と考察 ある冷戦アライメントの解体 ー 日韓関係、1969-1979 |
令和元年 |
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私たち自身の世界:現代の日本アニメーションと視聴者の世界観 美しい他者:現代日本におけるロシア系白人ファッションモデルのイメージの裏側 |
平成30年 |
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映画音楽から歌曲へ―人気作曲家の台頭とアニメ音楽の役割 鎌倉時代の注釈書、諧謔、仏教解釈学 |
平成29年 |
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終焉あるいは遺産―日本とドイツにおける一九六八年左派自由主義運動の余波を受けた学術論壇 日本と韓国間のテレビドラマ・リメイク作品について |
平成28年 |
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明治日本の煎茶―大英博物館とメイドストン美術館の陶磁器コレクションについて 南方奄美大島の消えゆく述語の考証と記述 |
平成27年 |
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エコツーリズムに関する解釈 現代日本のジェンダーと社会的変容 |
平成26年 |
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日本赤十字社の戦時人道支援活動について(1934年~1946年) アイヌ語とニヴフ語のサハリン方言における証拠性表現の研究 |
平成25年 |
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在日韓国人にとっての「祖国」とアイデンティティー 日本・中国に見られる経営戦略の比較分析 |
平成24年 |
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翻訳をとおした文化能力の向上 日本における多言語社会 |
平成23年 |
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日本における臓器移植と倫理 中世日本の芸術に隠された意味 |
平成22年 |
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戦後の「国民」と「民族」の用法 浄瑠璃と歌舞伎における能 |
平成21年 |
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日本語の二次述語 日本の化け物草双子 |
平成20年 |
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明治期の茶の湯の変遷 日本の男性像とフリーター |
(2)明治神宮日本研究助成金
助成金対象者 | テーマ | |
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令和5年 |
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教室における敬語・文化とネイティブスピーカー主義の言説の統計学的調査 宇宙の仏教-浄天院劫蘊寺チームによる講演のための翻訳 ワークショップ・国際人身取引法制論における日本の立場 |
令和4年 |
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僧侶と胎児―中世日本の儀式的身体の構築について |
令和元年 |
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明治神宮鎮座百年記念写真展(仮称)@SOAS図書館ウルフソンギャラリー 日本での海外留学と異文化理解能力の発展 日本銀行の量的緩和政策はどの程度グリーンであるか? |
平成30年 |
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日本の文化創造産業のアジア越境化について―中国、インド、その他の国におけるアニメーションプロジェクトの事例研究 『オックスフォード・ヒストリー・オブ・ジャパン・アート』編集事業 日本の非伝統的金融政策の効果 |
平成29年 |
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日本の創造産業―批判的概要 日本語母国語話者と学習者の見方、日本語の擬音語・擬態語に関しての考え方 研究論文出版助成 将軍の銀の望遠鏡―神、美術そしてお金:もし英国人が日本に求めるとしたら― |
平成28年 |
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ニューロオリエンタリズム:日本における文化的相違と新脳科学 日本留学に伴う異文化理解力の発達と人間的成長 |
平成27年 |
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日本企業における多様性マネージメント 1970年から1990年にかけての日本翻訳学史 同性愛文学としての「こころ」:翻訳学のレンズを通して |
平成26年 |
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夏目漱石「こころ」にみられる同性愛の解釈 茶を作ることは、日本を作ること:文化的な愛国心 「東洋の魔女」日本、スポーツの歴史 精神の領域:力、個性、肉体とその作用について |
平成25年 |
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第62回 式年遷宮について 日本語における行動にともなう話法とジェスチャー 日本人の家事に関する出費動向 |
平成24年 |
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都市建築:伊藤整「幽鬼の街」 日本留学者が抱く日本 日本における信用と社会的責任 |
平成23年 |
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日本と中国の現代宗教芸術 ドイツにおける雅楽受容[震災支援] |
平成22年 |
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表現力豊かな日本語の分析 大英博物館仏教芸術データベース |
平成21年 |
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戦後日本社会の諸問題 |
平成20年 |
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現代における神道と仏教の儀式 1930年代の日本と世界を再考 |
(3)明治神宮秋のセミナー@SOAS
講演者 | 所属 | テーマ | |
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令和5年 | オリガ・ホメンコ | オックスフォード大学 日本研究所英国科学アカデミーフェロー |
敵の敵は味方だ 満洲におけるソ連に対するウクライナと日本の協力(1932年~1945年) |
令和4年 | ドローレス・マルティネス | オックスフォード大学教授 | 世俗なる日本? 日本における宗教議論の再考察の試み |
令和3年 | ジョリオン・バラカ・トーマス | ペンシルベニア大学教授 | 連合国による日本占領、信教の自由、そして日本の公立学校 |
令和元年 | ピーター・コーニツキー | ケンブリッジ大学名誉教授 | 極秘事項:戦時中のイギリスとブレッチリー・バークでの日本研究 |
平成30年 | サイモン・パートナー | デューク大学教授 | ある商人の物語―横浜と日本の開国 |
平成29年 | クリストファー・フッド | カーディフ大学教授 | 災厄後の紛争と補助―日本航空123便墜落事故にみる二つの側面 |
平成28年 | ヒューゴ・ドブソン | シェフィールド大学教授 | 総理は誰?日本の首相のその後 |
平成27年 | ジョーダン・サンド | ジョージタウン大学教授 | 帝都と世界的都市の狭間 ―100年前のツーリズム― |
平成26年 | テオドル・ベスター | ハーバード大学ライシャワー 日本研究所所長 |
世界の和食 ―ユネスコ無形文化遺産の日本伝統料理法― |
平成25年 | シャラリン・オルバー | ブリティッシュ・コロンビア大学教授 | 第二次大戦中における日英両国における国内宣伝の検証 |
平成24年 | ジョイ・ヘンドリー | オックスフォード・ブルックス大学教授 | 文化人類学は歴史を転換させるか? -震災後の日本- |
平成23年 | セシル・サカイ | パリ第七大学教授 | 女性と国際化 -日本現代文学の新時代- |
平成22年 | リチャード・バウリング | ケンブリッジ大学教授 | 新時代に新しい侍を作る -山鹿素行と武士道- |
平成21年 | セップ・リンハルト | ウィーン大学教授 | 日本と英国における音楽の相互受容 |
平成20年 | アンガス・ロッキャー | ロンドン大学SOAS准教授 | 外交を超えて -19世紀のアングロサクソンと日本- |
フランスパリ大学、フランス国立東洋言語文化大学(Inalco)日本研究支援
フランスにおける日本理解を促進するために、パリ大学および国立東洋言語文化大学(Inalco)における日本研究を支援する協定を平成27年に締結しました。博士課程学生への奨学金、また、両機関の研究者による日本研究への助成金供与を通して、一層の日本理解、交流深化を目指します。
第五期奨学生 ヴォワイヨ・エリーズ
(1)明治神宮PhD日本研究奨学金
奨学生(パリ大学・Inalco) | 研究テーマ | |
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令和5年 |
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移民国家になってくるか?1990年以降の日本の法的発展と行政の抵抗 紫式部の言語的多様性『源氏物語』におけるヘテログロシア |
令和4年 |
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和辻倫理学と太平洋戦争—ある国民道徳論の破壊とその再構築の歴史 |
令和3年 |
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20世紀の日本が目指した大衆の教養と「新書」 日本における性暴力の社会問題 |
令和2年 |
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武道の制度化:日本における近代スポーツの誕生(1872-1931 年) 西川如見(1648-1724)の書物から見る江戸中期の長崎における「混合宇宙観」 |
令和元年 |
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記録から芸術へ、1970年代における日本写真の転換―ワークショップ写真学校の活動を通して |
平成29年 |
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夏目漱石 文学と絵画、文と画の関係 イメージメディアの影響 |
平成28年 |
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日本近世における京都の遊女の生活・社会的役割・身分 20世紀初頭の満州における日本の宗教 |
平成27年 |
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日本社会における酒に纏わるルールと機能―異文化から見た日本の飲酒文化の社会的アプローチ 九鬼哲学の研究、現象学的解釈 |
平成26年 |
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日本コロムビアの歴史を通じて見た日本音楽産業の発展 明治時代に於ける神社整理と近代化 |
(2)明治神宮日本研究助成金
助成金対象者 | 研究テーマ | |
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令和5年 |
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児童自立援助ホームに関する調査研究 幕末期に幕府がヨーロッパ諸国に贈呈した外交品の研究 戦前期日本における航空産業の発展―日英関係を中心に― |
令和4年 |
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アジアにおける安全保障問題と日本の防衛政策 |
令和3年 |
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外来語の多様性についての考察 -「マイルド」を中心に- フランスの大学と日本語・日本文化教育 -新入学生への意識調査- 万延元年(1860)から元治元年(1864)の間に徳川幕府がヨーロッパ諸国に提供した外交上の贈物の調査研究 |
令和2年 |
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島八丈島にて短期間なフィルドワーク |
令和元年 |
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19世紀から20世紀の神戸周辺における外国人居留地の建物についての考察 日本における航空業産業の発展—日仏関係を中心に— |
平成30年 |
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日本語学研究書「フランス人日本語学習者の誤用から考える」の編集出版最終段階現地調整プロジェクト 日本型民主主義についての考察 |
平成29年 |
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都市化における近隣ネットワークの発達:都内自治会による犯罪抑止に関する一考察 大津絵のデータベース作成、調査研究と大津絵の展覧会 |
平成28年 |
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オンライン日本語類義語辞典の作成 日仏国際シンポジウム 社会的周縁と規範の創造:フランスと日本 |
平成27年 |
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国際シンポジウム 江戸川乱歩の背景 3.11の4年後:津波と原発事故に襲われた東北地方復興の調査 |
(3)明治神宮秋のセミナーin パリ
講演者 | 所属 | テーマ | 開催校 | |
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令和5年 | オレグ・ベネッシュ | 英国ヨーク大学教授 | 近代日本におけるサムライ・城・中世主義 | パリ・シテ大学 |
令和4年 | アンドリュー・レビディス | オーストラリア国立大学准教授 | 冷戦中の帝国-満州國とアジアにおける国際反共運動の誕生(1931年〜1975年) | Inalco |
令和3年 | ジョルジョ・アミトラーノ | ナポリ大学教授 | イタリアにおける日本文学の翻訳史、受容、今後の展開 | パリ大学 |
令和元年 | マーティン・スミス | シェフィールド大学准教授 | 戦後日本におけるマスメディア、消費者社会とナショナル・アイデンティティ | Inalco |
平成30年 | アンナ・アンドレーワ | ハイデルベルグ大学リサーチフェロー | 中世におけるお産と宗教 | パリ第7大学 |
平成29年 | リカル・ブル | バルセロナ自治大学教授 | 民藝運動とカタロニア出身の芸術家たち | Inalco |
平成28年 | ピーター・コーニツキー | ケンブリッジ大学名誉教授 | 徳川吉宗と朝鮮本『東醫寶鑑』 | パリ第7大学 |
平成27年 | ロバート・カーン | ロンドン大学SOAS助手 | 顕昭『今撰集』について―僧侶歌人の生い立ち | Inalco |
国際神道研修生の受入れ
令和4年11月、平成28年に同研修生として滞在したモード・ローウェル氏を再度研修生として受け入れました(平成25年から6回目5人目)。約2週間の滞在中、祭典参列や奉納行事見学、社殿の清掃奉仕、社務の補助などを通して、神道を根底とした日本文化の一端に触れてもらいました。
海外研究・講演活動
今泉宜子主任研究員が明治神宮史に関する講義、講演や研究発表を行いました。
講義: | ベルギー・ゲント大学(H25.3)、ドイツ・デュッセルドルフ大学(H25.5)、 イギリス・イーストアングリア大学/セインズベリー日本藝術研究所共催サマープログラム “Meiji Jingu: A Sacred Space in the Modern City”(H26.9) |
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講義: | スイス・ジュネーブ 国際赤十字・赤新月社連盟 昭憲皇太后基金記念セミナー(H26.5) “Empress Shoken Fund: 100 Years of International Humanitarian Aid from Japan” |
講義: | イタリア・レッチェ 第12回欧州日本研究協会国際会議(H20.9) “Repetition and Difference in Meiji Shrine and its Post-war Manifestation” |
エストニア・タリン 第13回欧州日本研究協会国際会議(H23.9) “Between ‘real’ history and ‘realistic’ painting: The making of Meiji Shrine Memorial Art Gallery 1912-1936” |
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デンマーク・コペンハーゲン 国際日本文化研究センター国際シンポジウム(H24.8) “Order and Disorder in Meiji Shrine: Festive Events and Practices in 1920” |
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イギリス・ノリッチ 英国日本研究協会国際会議(H24.9) “The Imagined Discipline:The body-community relation in the 1940 Meiji Shrine Sports Meet ” |
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スロベニア・リユブリャナ 第14回欧州日本研究協会国際会議(H26.8) “The Space of Meiji Shrine and Practice of Dwelling: To the 1923 Earthquake |
学術交流一覧
- ロンドン大学アジア・アフリカ研究学院(SOAS) [イギリス、ロンドン]
- オックスフォード・ブルックス大学 [イギリス、オックスフォード]
- イースト・アングリア大学 [イギリス、ノリッチ]
- セインズベリー日本藝術研究所 [イギリス、ノリッチ]
- カーディフ大学 [イギリス、カーディフ]
- フランス国立社会科学高等研究院(EHESS) [フランス、パリ]
- パリ大学 [フランス、パリ]
- フランス国立東洋言語文化学院(Inalco) [フランス、パリ]
- パリ・カトリック大学 [フランス、パリ]
- ストラスブール大学 [フランス、ストラスブール]
- 日仏大学会館 [フランス、ストラスブール]
- リヨン第3大学 [フランス、リヨン]
- デュッセルドルフ大学 [ドイツ、デュッセルドルフ]
- ルーヴァン・カトリック大学 [ベルギー、ルーヴァン]
- ゲント大学 [ベルギー、ゲント]
- ウィーン大学 [オーストリア、ウィーン]
- オーストリア科学アカデミー [オーストリア、ウィーン]
- チューリッヒ大学 [スイス、チューリッヒ]
- カレル大学 [チェコ、プラハ]
- サラマンカ大学 [スペイン、サラマンカ]
- ライデン大学 [オランダ、ライデン]
- グレゴリアン大学 [イタリア、ローマ]
- ワルシャワ大学 [ポーランド、ワルシャワ]
- ブダペスト大学(ELTE) [ハンガリー、ブダペスト]
- 欧州日本研究所 [スウェーデン、ストックホルム]
- コペンハーゲン大学 [デンマーク、コペンハーゲン]
- ダブリン・シティ大学 [アイルランド、ダブリン]
- ダブリン大学トリニティカレッジ [アイルランド、ダブリン]
- ユニバーシティ・カレッジ・ダブリン [アイルランド、ダブリン]
- ヘブライ大学 [イスラエル、エルサレム]
- ファハド国王石油鉱物大学 [サウジアラビア、ダーラン]
- チャールズ・スタート大学 [オーストラリア、ニューサウスウェールズ]
- アデルフィ大学 [アメリカ、ニューヨーク]
- サンディエゴ大学 [アメリカ、カリフォルニア]
- ハーバード大学 [アメリカ、マサチューセッツ]
- マサチューセッツ工科大学 [アメリカ、マサチューセッツ]
- ブリガムヤング大学(BYU) [アメリカ、ユタ]
- ランガラカレッジ [カナダ、バンクーバー]
- サンパウロ大学 [ブラジル、サンパウロ]
等と、ネットワークの構築をはかり、人的交流や資料提供を通じて、日本文化ひいては神道文化の海外への発信に努めています。