維新の英霊を祀られる
靖國のやしろにいつくかがみこそ
やまと心のひかりなりけれ
靖國神社は明治2年に、明治天皇の思(おぼ)し召しによって創建された社で、もとは「東京招魂社(しょうこんしゃ)」と称しましたが、明治12年に現在の社号に改められました。嘉永6年(1853)以降、勤王の志士たちや戊辰戦争に殉じた御霊(みたま)を祀ったのがその創始とされ、以来現在までに国家のために尽くし殉難された英霊246万余柱をおまつりしています。
明治天皇は明治7年1月にはじめて当社に行幸され、ご在世中に7度のご参拝をされました。
明治12年のご祭文には、靖國神社にまつられる英霊への尊い大御心(おおみごころ)が示されています。そのご祭文を要約して記しますと、
真心をもって、家庭を捨て身をなげうって、亡くなっていった方々の、その大きく尊い功績があって、この日本を平穏に治めることができたと思いますから、「靖國神社」と社号を改め、別格官幣社に定めて謹んでおまつりし、今後も永久に怠ることなく祭りを営みたいと思います。
とあって、畏(かしこ)くも英霊の功績を称えておられます。
靖國神社は創建以来、皇室の格別のご崇敬を賜り、毎年4月・10月の例祭日には天皇のご名代として勅使が派遣され、今に至っています。
【聖徳記念絵画館壁画「靖國神社行幸」】