【令和3年】
新年号
『代々木』は、明治神宮・明治神宮崇敬会が発行する季刊誌です。我が国の美しい伝統精神を未来に伝えるため、昭和35年より刊行をつづけております。明治神宮崇敬会の皆様にお送りしております。
・ 鎮座百年大祭 天皇皇后両陛下御参拝
・ 上皇上皇后両陛下 明治神宮ミュージアム行幸啓
・ 新作神楽「常久の舞」を初奉納
・ 明治神宮が重要文化財に
・ Mの森 連続フォーラム ~100年の森で未来を語る~
・ 鎮座百年大祭 天皇皇后両陛下御参拝
鎮座百年にあたり御参拝
天皇皇后両陛下にこやかに奉迎者にお応え
天皇皇后両陛下、上皇上皇后両陛下、秋篠宮皇嗣同妃両殿下には、明治神宮鎮座百年祭にあたり、10月28日、御参拝遊ばされました。
当日の参拝式には、神社本庁統理・鷹司尚武氏、明治神宮名誉宮司・外山勝志、そして明治神宮責任役員・総代あわせて13人が参列し、奉送迎いたしました。10年前の九十年祭には関係者約750人が拝殿前と南神門前で奉送迎しましたが、今年は新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、関係者へのご案内は差し控えました。
御参拝に先立って・・・(略)
※記事抜粋です。『代々木』をお読みになりたい方は、[崇敬会にご入会下さい]
・ 上皇上皇后両陛下 明治神宮ミュージアム行幸啓
上皇上皇后両陛下 ミュージアムで大礼服を御覧に
天皇皇后両陛下が貴賓館をお発ちになった後、上皇上皇后両陛下が貴賓館にお着きになりました。同様にまず、上皇陛下が御参拝になり、御玉串は宮司から河相周夫上皇侍従長を通じて奉られ、御拝礼になられました。
上皇陛下御退下後、上皇后陛下が御参進になり、宮司から伊東典子上皇女官長を通じて御玉串を奉奠されました。上皇后陛下には、御退下の折、南神門でお振り返りになり、再び拝礼遊ばされました。
上皇上皇后両陛下におかれても御参拝後、貴賓館で天皇皇后両陛下同様に謁を賜り、その後、明治神宮ミュージアムに行幸啓、「昭憲皇太后御大礼服修復プロジェクト」で修復中の大礼服の展示を御覧になられました。この大礼服は・・・(略)
明治天皇御物を御下賜
鎮座百年祭にあたり、天皇皇后両陛下には明治天皇御物「青漆御紋付御詠草文庫」を、上皇上皇后両陛下には明治天皇御物「梨子地橘小松蒔絵広蓋」を明治神宮に下賜されました。
「青漆御紋付御詠草文庫」は、大正10年の明治神宮宝物殿竣工にあたってその翌年、当時の宮内省から奉納された昭憲皇太后の御詠草文庫と対になるようにとの御配慮で賜りました。縦22.5センチ、横17.5センチ、高さ35センチ。蓋には大きく菊の御紋、納められた箱には「御常用」と記されており、いつも御身近にあったことが窺われます。
「梨子地橘小松蒔絵広蓋」は・・・(略)
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・ 新作神楽「常久の舞」を初奉納
爽やかな秋晴れの中、(11月1日)午前10時、天皇陛下よりの御幣帛(ごへいはく)を辛櫃(からひつ)に奉じて中島精太郎宮司以下神職が参進しました。神饌をお供えし、本庁幣の後に宮司が御幣帛を奉り、祝詞を奏上しました。
宮中に伝わる東游(あずまあそび)が古式ゆかしく奉納された後、鎮座百年祭を記念して新作した「常久(とこしへ)の舞」が奉奏されました。常久の舞は、明治天皇御製「うつせみの・・・(略)
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・ 明治神宮が重要文化財に
文化審議会は10月16日、明治神宮を重要文化財に指定することを文部科学大臣に答申しました。指定の対象は本殿、内拝殿、祝詞殿、内院渡廊(2棟)、外拝殿、宝庫、神庫、内透塀外透塀(3棟)、北神門、外院廻廊(4棟)、東神門、西神門、南神門、宿衛舎、玉垣(4棟)、祓舎、南手水舎、西手水舎、東手水舎、神橋、南制札、北制札、西制札の合計36棟です。
明治神宮は大正9年11月1日、東京都渋谷区代々木神園町に鎮座し、創建時の設計は伊藤忠太、安藤時蔵と大江新太郎が設計しました。
当時の最新技術を取り入れ、参道は無電柱化されており、一見、伝統的に見える社殿建築にも西洋技術が駆使されています。正参道の枡形(ますがた)=(ほぼ90度の曲がり角)から南北軸に添って、鳥居・南神門・拝殿・本殿が軸線上に並び、より神聖な場に行くにしたがって徐々に地盤面を上げ、本殿が境内で1番高くなるように設計されています・・・(略)
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