明治を描く-壁画に挑んだ画家たち-
明治神宮外苑の中心施設である聖徳記念絵画館。
そこに掲揚される明治天皇・昭憲皇太后の御事績を描いた80点の巨大壁画は、長い時を経てもなお鮮やかに、近代国家の礎を築いた明治という激動の時代を雄弁に物語っています。その裏には、壁画制作に精魂を込めた画家たちの並々ならぬ努力がありました。
画家たちの苦心譚として編集されていたこれら壁画の制作記録は、未完成のまま世に出ることはなく、後年草稿の一部が『明治神宮叢書』のなかで翻刻されました。昨今、失われていた残りの草稿が発見されたことで、すべての壁画についての制作背景が明らかになり、壁画研究の土壌がようやく整ったと言えます。本展は、新たに発見された草稿を含む「壁画謹製記録」の魅力を紹介すると共に、明治神宮所蔵の壁画下図を展示し、今日までの壁画研究の成果をご覧いただくものです。
【主催】明治神宮
【会場】明治神宮ミュージアム
【期間】令和6年10月12日(土)~12月1日(日)
【開館時間】午前10時~午後4時30分(入館は閉館の30分前まで)
【休館日】木曜日
【入館料】一般 1,000円 高校生以下・団体 900円
※小学生未満無料
※小学生以下の入館は保護者の同伴が必要です
※崇敬会会員は無料