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コラム「大和心」
タイトル
呉 これからの世界では、私は日本の多神的な考え方に最も未来性があると思います。(略)
 これまでのイデオロギーというものは、基本的に党派的なものです。必ず敵をつくり敵を排除する思想となります。これだけが正しい、という絶対正義を打ち立てるからです。そういうイデオロギーがなく、そういうイデオロギーを超えていく可能性をもっているのが、日本の多神的な考え方だと思います。
石 私もそう思います。中華思想に対抗できるのは日本的精神です。日本的精神はすべてを受け入れる、平等な価値として受け入れていきます。それに対して中華思想は、自分達の考えにすべてを吸収していくというものです。
 (中略)
黄 伝統的な日本の考え方が、これからの世界に大きな影響を与えていくのは確実だと思います。そこには世界を変えていく可能性があります。

 この記事は、台湾出身で、その独立を悲願とする黄文雄(こう・ぶんゆう)氏、韓国の済州島出身で拓殖大学教授の呉善花(お・そんふぁ)氏、そして中国四川省生まれで、1989年の天安門事件にかかわり、2007年に日本に帰化した石平(せき・へい)氏。それぞれ自分の故国への思いと、日本民族の将来の発展に役に立てばとの熱い情熱を込めて、日本で活発な言論活動を続けている三氏の鼎談の第四弾、『最後の痛言』の一節である。

 以前、平成19年に出版された三氏の『売国奴』(ビジネス社)を読んだ時、歴史や靖國神社問題等で反日攻勢をしかける中国、韓国に押され気味の日本人側の正論主張に有力な論拠になり、日本人読者もふまえておくべき知識も多いと興味をもった。

 それがかなり売れていて、版を重ねて好評を得たようで、徳間書店からは第1弾から第4弾まで発刊されている。第1弾『日本人は中国人、韓国人と根本的に違う』(2008年、『帰化日本人』を改題)、第2弾『日本人の恩を忘れた中国人・韓国人の「心の闇」』、第3弾『日本人は中韓との「絶交の覚悟」を持ちなさい』、第4弾『最後の痛言』。これらの内容は日本人の立場から当然に理解しておくべき事柄だが、それぞれの国柄、民族性が分りやすく語られている。しかもそれらの主張の根底は、中韓の独善でなく日本文化を学んだ結果、生まれてきた広い心が感じられて、説得力をもっている。しかも、そうした比較は、“やまとごころ”の特徴を知るのにも適している。ぜひとも一読をすすめたい。

文化融合の軸となっている神道

 冒頭に語られていた多神的な日本精神こそ文化融合の軸となる神道という理解といえるだろう。

黄 日本に新しい文化が入ってくると、神道的なものと融合して変わっていって、外来文化そのものとして消えていってしまいます。そうしたオープンシステムは日本独特のものだと思います。このシステムは日本以外にはほとんど存在しないもので、神道には日本の伝統文化が守られてきた原理があるのではないかという気がします。
 韓国の場合は、極端にいえば前代の文化をすべて否定してしまう傾向があるんじゃないですか? たとえば高麗の仏教文化が否定されて、李氏朝鮮では儒教一色になります。韓国が日本と決定的に違っているのはここではないかと思います。
呉 まったく同感です。日本は仏教が入ってきても、入ってきたままの形とは違う仏教となり、また神仏習合という形を生み出していきます。たとえば野山に仏教のお寺を建てるときには、そこの土地の神さまを礼拝して、ここに建てさせて下さいと許しを乞うようにして真言宗の拠点としていくんですね。土地の神さまを排除して、自分たちの宗教を押し込んでいくことをしません。

 こうした認識は、日本永住の“成果”と考えられるが、日本人自身が忘れかけている民族性となっている。変革の時代がすすみ、グローバル化の中で“伝統文化”が忘れられて行く中で、“やまとごころ”の修養が必要となる所以である。(み)

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