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コラム「大和心」



 8月15日、64年目の終戦の日を迎える。

 明治天皇御製、

かぎりなき世にのこさむと國のためたふれし人の名をぞとどむる
 
くにのため心も身をもくだきつる人のいさををたづねもらすな

くにのためたふれし人をきくたびにおやの心ぞおもひやらるる


 明治の御代以降、日本のために尊い命を捧げられた人々の御霊(みたま)を靖国の神々として国民とともに遠く長く怠ることなく祭り給い、その事跡を後世に伝えることを願われた明治天皇の大御心(おおみこころ)を、多くの御製から拝察することができる。

 明治政府が、近代国家としての政治体制をとるにあたり、欧米諸国と同様に国民が等しく国防の義務を負い兵役につくこととなった。そのための国家制度の整備とは別に、大元帥として統帥権を有する明治天皇は、兵一人一人に誠心を語りかけ君民一体の国体を実現すべく親愛をお尽し給うた。

 このような大御心があればこそ、きわめて短期間のうちに精強なる軍隊が創られた。およそ、軍の精強は、指揮官の君徳と直な兵士の誠心とが、君臣水魚の交わりを得て、揺るがざる信愛忠節を確信することによって生まれる。

 昭和の統帥権干犯と呼ばれる問題は、天皇と軍人の関係に起因したのではなく、大正から昭和にかけての政治の軍事管理責任意識と能力の欠如、天皇の大権を軍部の大権であるかのように政治に対して振舞った軍政当局の態度等、政軍関係が引き金となったもので、明治憲法の問題とはいえない。

 戦後、法律で定められた最高指揮官は存在するものの、そこには、明治天皇と陸海軍兵士のような精神的つながりはなく、国を守るべき自衛官は一人間として忠誠を尽くす対象がない。自衛官は入隊時、「ことに臨んでは危険を顧みず、身をもって責務の完遂に努め、もって国民の負託にこたえる」と法令に記された文言を宣誓する。これは制度であって、君民一体を理想とするような人の心は存在しない。制度の文章だけでは人の心は動かない。優れた武器もそれを使うのは所詮人である。本当に危険を顧みずに責務を果たすためには、命ずる側の心が命ぜられる側の心に響くものがなくてはならない。

 ましてや、戦後の政府は、政治体制が変わった途端に国のため命を落とした人々を無視するという有様だ。ロシアがソビエト共産体制に変わり、またロシアに戻っても、そのような無節操で冷淡なことはしていない。国のため戦い命を落とした兵士の御魂は、その国が続く限り国民に語り継がれている。


 明治天皇御製、

 靖國のやしろにいつくかがみこそやまと心のひかりなりけれ


 靖國のやまと心の光が、この国を照らす日を待ち望みたい。(あ)

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