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コラム「大和心」



 至誠館では、4月20日から10日間の日程で、海外7ヵ国で武道場を運営し、青少年・一般人を指導教育している人々、16名のための講習会を開催した。

 内容は、各種武術の修練を通じて、生死を超越する精神的価値の追求を中核とする総合武道の視野から、海外の武道指導者としての基礎課程について講習した。

 武道場の神棚と神拝の意味、神話時代の和を尊ぶ武神への崇敬(すうけい)、神道信仰を基盤とした剣の思想と武道修練などを講義し、霊性を磨く武道実修を主眼としたが、そうした文化伝統の精神性に強い興味を示すと共に、心技体の一致を求めて行く技の理解も進んだようで、たいへん喜ばれた。

 そしてあわせて昨年来、準備協議してきた国際至誠館武道協会(International Shiseikan Budo Association、略称=ISBA)が正式に発会したことは、これまでの海外道場との交流成果の一つのあらわれといえるが、至誠館が開設以来くりひろげてきた伝統武道の普及に、国際的に有力なる同志グループができたことで、これまでの実績、経験をふまえて今後この連携協力の輪が広がっていけば、日本武道の文化力をさらに強めて行くことができるだろう。

 国際至誠館武道協会といっても、明治神宮至誠館とは、相互に対等な関係の独立した組織であること、そして国別単位でなく、道場単位での加盟で、第一ステップでは、法的登録をせず、ゆるやかな任意団体としていることが特徴である。

 協会規約には、次のような文言が揚げられていて、協会メンバーの神道および武道、および日本文化に対する深い理解が示されている。以下、協会の概容を紹介しておきたい。(原文は英語)

 武道場至誠館は、神道の精神並びに明治天皇が奨励された日本精神「やまと心」の作興に寄与するために創建され、日本国内のみならず国際社会においてもその存在価値をますます高めている。至誠館の指導者たちは、我々の武術修練を真の武道精神で満たすことによって、新たな活力をよみがえさせる術に精通している。

 日本の武道の力と簡潔な美しさは、人間を惹きつける特有の精神と結びついており、そしてその精神は日本人のエートス(高潔なる精神性)とも言える基礎を形成している。


と、至誠館武道のめざすところとこれまでの実績をよく理解した上で、次のように彼らの理想を揚げていることは、大いに賛意を表するところである。

 我々の将来の理想は、武道の稽古を通じて日本文化の伝統の真価を理解し、そこに共通的に存在するはずの我々自身の伝統とエートスを見出すことである。したがって、我々は、世界の運命を正しく豊かな道へと導くため、民族間の理解と親和を強化するに努めようと思う。


と意気高らかに謳っている。日本文化の伝統の真価を理解し、そこに共通的に存在するはずの彼ら自身の伝統とエートスを見出すことが、至誠館とISBAが協力し合って目指すところであるとの認識である。それこそが私たちが強調してきた一方に偏しない国際武士道的生き方である。


 古来、一対一の関係を要する武道の伝統的な指導方法を保持しつつ、世界各国の武道実修に真の武道精神を伝えていくことが、ISBAにとって主要なチャレンジとなる。


と、彼らの決意のほどが宣言されているのは最も印象深い。そこには真の国際武(士)道となる指針があらわれていて、彼らの思いがこめられていると言ってよい。

 至誠館武道とISBAの絆は、武道の修練に培われた神道にいうむすびの精神から生まれてきたといえるだろう。

 日本の神々に祈り、真の武道を探求する伝統を守り、海外でおこなう場合でも、神事の祈りから始め心と技と体の一致を追及して精神性をより高めて行く修練。国際的にもそうした伝統武道に共鳴する人々が生まれて精神的に発展せんとする機運が生まれてきたといえる。

 今日、至誠館武道の指導に求められることは、修練に裏打ちされた実力の養成と精神的広さ、そして気概の躍動で、それを一語でいえば、武道の包容同化の精神といってもよいであろう。(い)



諏訪大社に参詣し、
神話の武神の御稜威(みいつ)を体感して感動!

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