メニュー
明治神宮ロゴ
メニュー
コラム「大和心」


むすびの力



 10月の開設35周年にむけて、『至誠館武道の今』を、写真とビデオ映像におさめ、伝統文化としての武道を見て、読んで、感じてもらうDVD付きの書籍を作ろうと準備をすすめている。

 弓道、剣道、柔道、武道研修(合気道と剣術)の四科と、一般と少年向けの精神修養講座を担当する各師範の武道観を中心に、練成風景や指導ぶりを採録するが、至誠館の特徴を列記すれば、次の三つが挙げられる。

 第一に、巨大都市東京の“鎮守の森”の武道場であること。
 第二に、御祭神の御製・御歌にあらわれた大和心、大和魂の尚武の御心を戴いていること。
 第三に、各種の武道で心身を鍛練して、胆力、気力、人格を練っていること。

 日本人としての心の涵養(かんよう)と、胆力、気力の育成をしながら人格を陶冶(とうや)することは、現代日本社会で強く求められていることで、海外でも高く評価され、普及も著しいものがある。

 だが現代の武道は歪められた姿になっており、歴史伝統の力で精神修養の本来の姿を取り戻す必要がある。では歴史伝統の武道とは何か。

 こうした記念出版趣旨を、うまく形にすることができるか否か。スタッフの思いと知恵と技のみせどころであるが、編集者、撮影者と道場事務局の心が一つにならなくてはいいものはできない。何回も打ち合わせを重ねスタッフの思いをぶつけ合い、遅すぎるのではと感じるほど決断の時期がのびた。

 しかしそうして基礎固めに時間をかけたことが、スタートを切ってから幸いした。関係者の意気込みが強くなって、内容が充実して、深みも増しているように感じられる。

 それは、神道的に言えばむすびの神さまがはたらいているとの実感である。三者の思いと意気込みが、ことが進むにつれて強くなって新たなるものが生み出されてくる。



 編集のM氏は、一枚の写真一コマの映像で武道の真髄をあらわしたいと燃えている。撮影を担当するプロフェッショナルの目も、武道で切磋琢磨する人たちの姿を鋭く捉えている。ビデオ映像を監督するO氏は、自然の音をとらえるのが専門。神宮の杜の自然がかもし出す“静”と、武道鍛練の“動”を撮りたいという。武道を映像でみせる前に、神宮の杜の自然の音にふれさせてから、視覚にうったえた方が画像に集中できるとの発想だ。耳にきこえない音を聴く、目に見えないものを見る武道の勘どころを考えれば共通した感性がある。

 カメラのT氏は、卓球のスピードを追い、瞬時の動態を撮る専門家。自らの探求する美観を信じて、武道の迫真を撮りたい、と。また相撲の横綱の出数入(でずいり)等を追うT女史は、緊張の一瞬のわだかまりを捨てて、捨て身で入り込みたいと語っている。それぞれの道と業(わざ)の探求者の“火花”から何が生まれ出てくるか。3カ月後を楽しみにしたい。

-大和心トップに戻る-


サイトマップ お問い合わせ Q&A 明治神宮外苑 明治神宮の結婚式 刊行物の御案内 崇敬会について 武道場 至誠館 国際神道文化研究所 宝物殿 明治神宮へのアクセス 明治神宮の自然、みどころ ご参拝されるかたへ 祭典と行事 明治神宮とは トップページへ 最新情報 至誠館の歩み 図書紹介 入門案内・施設概要・地図 コラム「大和心」 武道とはなにか 寄稿「私と武道」 海外要人の来訪 各課の鍛錬時間 年間行事とお知らせ 国際交流 至誠会(門人の会)便り