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コラム「大和心」





        武朝夕に神のみ前にみそぎして
              すめらが御代に仕へまつらむ


 今年は、1月21日が大寒。一年で最も寒さ厳しいこの季節に、寒稽古が行われた。総勢200人が参加、ほぼ半数の90人が皆勤して意気盛んなところを見せた。

地球温暖化とはいえ、神苑の中、神前に祈り、自然の厳しい寒気の中に、心身をさらしての7日間の修練で、感知したものは何であったろうか。

社会全体から見れば、地球の自然環境の悪化や国際政治経済情勢での不安定さと人心の動揺などが目立ってきている。

武道は、広い意味でそうした際の心の不安を払拭(ふっしょく)するわざが重要となるが、さらに深く考えれば、修練の根本は神々に祈り、心身を練磨してその心を「知る」ことにあるといえるだろう。

昔から伝えられた術技を修練する中で、「神々の心を知る」ことであり、「知る」ことから、新たなる術技を創造する力も生まれてくる。

そこに言う日本の神とは、自然の中の聖なるものということができる。



 神道の禊祓(みそぎはらい)の行(ぎょう)は、武道の修練の根底になるもので、この思想があったからこそ、民族の戦いの歴史の中で生まれた各種の戦闘術(武術)が、精神を陶冶(とうや)するという武道に昇華されてきたといえる。

“みそぎ”とは、「身滌(そ)ぎ」と「水注(そ)ぎ」、「霊(み)そぎ」の3つの意味があるといわれている。まず身についたケガレをそぎ、神(自然)の恵みの水をからだにそそぐ、そして霊力を強くすることで、神の心を知り一体となることにつながっていく。

 はらひとは、張る霊(はるひ)と払い(はらひ)の二つの意味があるとされる。霊(ひ=魂)を緊張させ、つまり正気を張って、邪気を払うことである。

 武道修練の目標は、武威を張ること。剣で断つ力を養う(剣術)、柔で剛を制する(柔術)、弓を張って、的を射る(弓術)など戦闘威力を養うことである。武術で心と体と技を鍛錬して、神意を慮(おもんぱか)り、神技に近づいて行くことで、理想は、神人一如(しんじんいちにょ)の状態になることであろう。神武無敵といわれるゆえんである。

 大和心が鍛錬されて、神武無敵の大和魂となる。神々が宿る鎮守の杜での武道修練で、かけがえのない自然の大切さを実感することは、“神武”への道に通ずるといってもよいであろう。
明治天皇御製
 ことしあらば火にも水にも入りなむと
     おもふがやがて大和魂



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