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コラム「大和心」
鎮守の杜の浄化力
 

 神社にお参りする時に、手水をつかうのは心身を清めてから神まつりする(ご神意をきく)ことの簡略された作法。

 でもそれは単なる形式ではなく、実質が伴っている。神域である期間、神様に祈り、実習することで心と身体が浄(きよ)められて、目標へと近づいていく。

 外国人を対象にした武道研修は、短い期間でも、そうした鎮守の杜の浄化力を実感させてくれる。

 サッカー・ワールドカップ開催中の“喧騒”をあとに、ドイツ中部のダルムシュタットから女性リーダーに率いられた13人が来館、静寂の中で一週間の武道研修が行われた。

 昨年5月にはポーランドから20人、今年3月にロシアから12人が同じく研修に訪れたが、グループごとに満足した成果が得られたようだ。

 座る生活に慣れない外国人にとっては、一日4〜5時間の稽古は足腰に過酷な負担がかかるが、その甲斐あって、4〜5日すると明らかに変化が出てくる。

 人柄が日本化すると言ってよい。

 目つき、顔つき、体の皮膚のツヤが変わって、おおげさに言うと、柔らかみと輝きを帯びてくる。

 しかもこの段階になると、教える側、教わる側に同朋意識が生まれてきて、心が通じ合う状態になる。その刮目(かつもく)すべき変化を、各自写真で記録してみせると、彼ら自身驚きを示し、その変化を自覚する。

 そこに日本に武道の修行に来た成果を見て、一層の喜びを感じるようだ。

 この変化をもたらす原因は、いったい何なのか――。精神と肉体の修錬が前提となるのはもちろんだが、やはり日本の気候風土の自然の恵みというべきであろう。つきつめれば、水と大地と空気である。

 そこでの鍛錬の中から、凛とした輝きを秘めた和(やわ)らかさと瑞々しさが生まれてくるのだろう。気候風土、文化の違う海外から訪れる人々の変化のさまに接することで、普段気づかないものが見えてくる。

 鎮守の杜の武道は、現代にあって、日本の自然の恵みを実感し、生命の根源を守ることが大事な使命となっていることを教えてくれる。

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