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神道一般
Answer はじめに神酒についてお話しますが、神話にスサノオの神が八岐の大蛇に酒を飲ませて退治したことが出てますが、これは「酒」(サケ)の語源が「栄え」の意味のほかに邪気を「避け」るの意味があるからだと言われています。ですからお正月のお屠蘇や三月三日のひな祭りに飲む白酒、そして神社でのお参りのあとの神酒にはミタマをいただく意味と同時にハラエ(祓え)の要素があるのだと思います。また地方の村のお祭りでは~にお供えした神酒や食べ物を飲食する風習がありますが、これは同じ釜で煮炊きした食物を共食することによって非常に強い関係が生ずるという信仰に由来し、今でも「同じ釜の飯を食う」という言葉がありますが、これもこのような信仰からきています。よって結婚式の神酒は「夫婦固めの盃」「親族固めの盃」と呼ばれるように、新郎新婦だけでなく両家が同じ身内になることによってその繁栄を祈る意味がこめられています。

 ちなみに神酒は「みき」といいますが「ミ」は接頭語で「御」、「キ」は「酒」の意で酒の美称または敬称の意味です。 さて三三九度についてですが、歴史的にはだいたい室町時代に伊勢流※1・小笠原流※2などの武家礼法によってその基礎ができたとされ、しかもこのころは結婚式だけではなく他のお目出度い儀式のときにも三三九度が行われていたようです。

 ではなぜ三三九度(献)というのでしょうか?これは本来、三三九度の作法が

  一盃 新郎→新婦→新郎
  二盃 新婦→新郎→新婦
  三盃 新郎→新婦→新郎

の順でつぎますが、要するに三つの盃で三献ずついただくので合計九献(三×三=九)となるわけです。

 また三や五・七・九の奇数は昔からおめでたい数とされていて、三月三日は「ひな祭り」、五月五日は「こどもの日」、七月七日は「七夕」、九月九日は「菊の節句」などがおこなわれるのはこのような理由からで、結婚式もおめでたい事ですから奇数の数〈三三九〉が使われている訳です。(七五三詣も同じ)

 ところが現在ではこの三三九度の作法は一般の神前結婚式ではほとんどおこなわれていません。一般の神社では

  一盃・新郎→新婦
  二盃・新婦→新郎
  三盃・新郎→新婦

の順序でおこなわれ、これを「三献の儀」もしくは「誓盃の儀」と称しています。昔から「三三九度」と言い習わされているため神前結婚式では必ず「三三九度」が行われているように勘違いしますが、実際に行われているのはまれですから、ハッキリと区別しておきましょう。

○ちなみに新郎新婦が御神酒をいただく作法ですが御神酒を盃に受けましたら三口で飲みますが、一、二は口につけるだけで三口目でいただくのが通例です。


※1伊勢流
武家礼法の一流派。
室町初期、伊勢貞継の創始。武家作法に準拠して、宮中式作法を採り入れたもの。幕府で採用。

※2小笠原流
近世の武家礼式の一。
足利義満の時、小笠原長秀の定めたものと伝え、武家礼式の大宋として幕府・諸大名はこれに従った。
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